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高野町は豊かな自然が広がり、魅力的な方々がいる場所です!
高野町歴14年。地元の方々が集う憩いの場『和創作くらね』を作り上げた店主のこだわり
結婚を機に妻の実家がある高野町へIターンしました
亀谷さんは14年前から高野町で暮らし、現在は『和創作くらね』のオーナーをされています。どのようなご縁で高野町へ移住されたのでしょうか。
「私は兵庫県丹波篠山の出身。妻の実家へ婿入りすると同時に高野町へきました。私の地元も高野町と同じように山がある地域。高野町へIターンすることに抵抗はありませんでした」
移住した当初は高野町から外へお勤めに出られていたそうです。
「結婚当初は、和食の料理人として妻の実家から三次や庄原へ勤めに出ていました」
ご自身のお店を経営されるまでに、多くのご経験を積まれています。
「勤めに出ていた頃から、いつかは高野町に自分の店を出店したいというビジョンを持っていました。高野の土地を知るために道の駅たかの内のレストラン『そらら』でも数年間働き、総菜加工を経て料理長を経験させていただきました。町内の皆さんに、私の味を知ってもらうきっかけになったと思います」
2019年、高野町に念願の『和創作くらね』をオープン!
亀谷さんは2019年に、道の駅たかのやご自宅からアクセスが良い場所にご自身のお店『和創作くらね』をオープンされました。奥様と二人三脚でお店を切り盛りされています。
「4人の子どもがいますが、忙しい日は小学校高学年の長女が手伝ってくれることもありますよ」
高野町で出店されているからこそのこだわりを伺いました。
「地元の食材を活用した、この店にしかない料理を提供することにこだわっています。もちろんお野菜は高野町産!私が育てた野菜を使うこともありますよ。お米は自家製、お肉は庄原のもの、お酒は広島県内のものを集め、さらに、広島や島根など近海でとれた海鮮も提供しています」
お店の人気メニューは比婆牛と庄原の瀬戸もみじ豚を使った丼と、瀬戸もみじ豚のトンカツだそうです。
亀谷さんは、素材だけでなく味付けにもこだわりを持って調理されています。
「私が生まれ育った兵庫県丹波篠山では、薄味が好まれます。しかし、ここ高野町では同じ味つけだとお客さんから少々物足りない印象を持たれることが…。そこで、お酒を召し上がる方が多い夜のメニューは、濃いめの味つけにするよう心がけています」
昼間に提供するお料理にはまたひと味違う工夫をされているそうです。
「昼間は観光で来られる高野町以外のお客さんもいるので、高野町の方々向けの濃い味つけよりも薄めに仕上げるよう意識していますね。ご高齢の方がいることも考えて、塩分控えめにもしています」
現在、平日昼間のランチタイムはお休み中で、土日のみ営業されているそうです。道の駅たかので弁当や惣菜を出品されているので、お店がお休みでもくらねの味を味わうことができます。
「今後は、常連さんの『これ食べたい』に広く対応できるような料理人になりたいです。その日に材料があれば、ですが(笑)。今でも飲んだ後の〆ラーメンやチャーハンをリクエストされることがあります。メニューには載っていない裏メニューです。高野町の野菜をたっぷりと食べていただけるランチタイムの野菜バイキングは、コロナ禍で休止中なので、こちらも早く復活させたいです」
高野町は豊かな自然が広がり、魅力的な方々がいる場所です
亀谷さんは、高野町のどのようなところが気に入っているのでしょうか。
「高野町は『田舎でなにもない』と思われることがありますが、実際はそれが理由で困ることはほとんどありません。住めば都です!夏は涼しくてクーラーいらず。私が住んでいるあたりは静かで、満点の星空も楽しめます。毛無山に子どもたちを連れて星を見に行ったこともあるのですが、数分に一度、流れ星が見えるんですよ。良い体験となりました」
人とのつながりも魅力としてご紹介してくださいました。
「高野町では人と人のつながりが濃く、都会では味わえないようなお付き合いがあるのも楽しいところ。規格外のお野菜をくださる農家さんや、趣味で作っている作物をお裾分けしてくださるお客さんもいらっしゃいます。ありがたいです」
高野町での子育てについても聞いてみました。
「我が子たちは、今どきの子どもらしく、家でゲームなどをして過ごすことが多いですね(笑)。でも、ちょっとした時間で友だちと一緒に川へ行くだとか自然に触れる機会もあり、ずっと家にこもっていないから良いのかなと思います。地域は子どもが多すぎず、みんなで仲良く遊んでいて、子どもたちにとっても居心地が良さそうです。私の店が子どもたちのたまり場となることもありますよ」
高野町に来たらぜひ積極的に輪に入ってきてください
亀谷さんは、高野町は新たなチャレンジをするのに向いている地域と考えておられるそうです。
「高野町は、立地も住んでいる方々も魅力的。起業を目的に移住するのにも適した地域だと思います。農業で成果を出している農家さんも多くあり、住めば都のような町です。騙されたと思って一度住んでみてほしいですね」
最後に、高野町への移住を検討されている方へ向けてメッセージをいただきました。
「初めはどうしてもお互いに壁を作ってしまうことがあるかもしれません。私もそうでした。そんなときは、飲み会でも良いので、積極的に人が集まる場に出て、相手に自分を知ってもらうことが打ち解けるための近道かなと思います」
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